« 【無雪期登山】高妻山 2011/10/08 | トップページ | 【無雪期登山】宮之浦岳 2011/11/01 »

2011/10/11

【無雪期登山】剱岳 2011/10/09

早月尾根の日帰り往復。ゴールデンウィークの立山テント泊山スキーで登ったときにガスに祟られ展望皆無だったので、そのリベンジ。今回は快晴に恵まれ、狙い通り景色を楽しめた。が、何とか日帰り出来たものの、特に鍛えておらず普通の体力しかない30代後半男子にはちょっときつい感じで、体力的にかなりぎりぎりだった。単純な標高差は760mから2999mまでの2250mくらい。累積では2400mとかだろうか。

8:30、標高2600m地点からの剱岳山頂。
Pa090058

前夜、21時前に何とか馬場島に到着。ゲートに封鎖されたり、それを回避したらダートに突っ込んだり、意外とアプローチが大変だった。r67の中村という辺りかな。r333になってからも広くなったり狭くなったりの、暗いときに初めてだとかなり走り難い道を行く。

剱岳青少年旅行村に到着すると手前の建物近くの駐車場は8割方埋まっている。トイレはキャンプ場のものを使えとかいう張り紙があり、車道も続いているので、奥の方に進んで行く。登山口手前に5台くらい停められるスペースがあったのでそこに駐車。携帯電話はドコモもソフトバンクも電波入らなかった。

きれいで広いキャンプ場があるけど、テント張ったりは面倒なので、車中泊。今回の旅のまえにニトリで低反発マットを買ってあった。エアマットより良い。

すぐに寝ようとしたのだけど、なかなか眠れない。22時を大きく過ぎてからようやくうとうと。1時前後に着く車とかも居ていまいち落ち着かない。けど3時間くらいは完全に眠れたかな。

3時に掛けておいた目覚ましで起きる。二度寝しようかと思ったが、意外と快調なのでそのまま2度目のスヌーズで起床。ちょうどその頃に出て行ったパーティーも居た。

服装や装備は色々迷ったが、結局カッパの代わりに冬山ハードシェル上下をバックパックに入れ、上下インナーと下にいつも使っているジップオフのパンツで歩き始める。12本爪クランポンにアイスアックスも持って行く。結局ハードシェルの下は使わなかったが、全体的には正解。水は前日同様2Lのペットボトル。これも、下山時に残り50mlくらいで、正解だった。

3:37、ヘッドランプ点灯して歩き始め。尾根への取り付きはいきなりの急登。けど後から考えるとここはこのコースでは急登のうちには入らなかった。

少し前に出たはずの5人くらいのパーティーを最初の急登後、松尾平というところに出た辺りで抜く。後で分かったのだが、6人パーティーで以前からブログ(忘却防止。)を見ていてTwitterでちょっと交流があるhatayasanのパーティーだったとのこと。いやはや。

標高1000m、馬場島から1kmというところにベンチがあった。その後標高差200mごとに標識があって親切。

前日の疲れは無く、むしろ足慣らしが済んでいて快調に進む。

5時半くらいに明るくなってヘッドランプを消す。5:47、1800mの標識でこの日初めての写真。
Pa090045
ログ見ると1750mくらいみたいだけど。

6:08、1920.7標高点辺りから、朝焼けの、猫又山方面かな。
Pa090046

6:25、標高2000m、早月小屋まであと1kmの標識。
Pa090048
ここは標高ぴったり合ってるみたい。

そこから少し行ったところで、下りて来る人とスライド。1時に出て4時間で小屋まで着いたが、小屋のスタッフからそれ以上上に行くのを止められて下山した、とのこと。他に5人くらい下りて来る人たちとすれ違った。

7:00、早月小屋に到着。ようやく剱岳がきれいに見えるように。
Pa090050

昭文社『山と高原地図』だとコースタイム5:40に対して3:23。

テントは2か3張り、バリバリに霜が降りていた。5-6人登山客が外に居て、昼になれば氷も溶けて登れるようになるのでは、とか話している。

ここでしばらく休憩。ゼリー飲料とカロリーメイト的なもの1袋づつの食事と、シェルジャケットと薄めの冬用グローブを装着。

そうこうするうちに、小屋のスタッフらしきのが、凍ってるからこれより少しでも上には行くな、とかいきなりのタメ口で言って来た。が、小屋に泊まっていたらしき二人組が少し上、2600辺りまで行くとかそいつと喋って出て行った。というわけで適当なタイミングで彼らの後を追う。7:19、再開。

小屋から一登りして、一度高度を落とした後、2450m辺りからは登山道が雪で覆われていた。先行の二人組、中年夫婦かな、はなんか妙に上手くて、そんな状況でもさくさくと進んでいる。ぼくはスリップが怖くてノロノロで追い付けない。雪が全面覆ったところでクランポン装着した方が良かったな。

苦労して上がった2600mのところは広場みたいになっている。8:29。
Pa090055

先行の二人組はバックパックを小屋に置いて来てしまったので、ここで下りるみたい。先の様子を見て、真っ平らじゃん、北岳の方がよっぽどきつい、とか話していたが、そういうものなのだろうか。その先も険しい岩場のアップダウンでかなりきつかったけどな。

ぼくは先に進むべく、クランポン装着、ポールを一本バックパックに付けて、アイスアックス&ポールのいつものスタイルに。けどこの先岩場が続くので、ポールは両方仕舞っても良かった。8:40、再開。

その先の雪が積もって以降と思われるトレースはひとつ、一人が往復したもののみ。クランポンは非装着。すごいな。後で分かったのだが、前日夕方のものだったみたい。ぼくのトレースはクランポンの爪のみしか残らなかったのだけど、そのトレースは深く付いていたのは緩んだぐさぐさの雪だったから、ということみたい。そのトレースは非常に的確で大分助けられた。

2800mくらいまでは普通の稜線歩き。
Pa090059
通過は9:33。

ただ、両側すっぱり切れ落ちていて、滑って落ちたらかなりの確率で死ぬ感じ。思っていた以上にナイフリッジなところが多い。雪の上を登山靴だけであんなところ歩いた先行トレースの人はすごいな。つか、何ヶ所かきわどいところで滑った跡はあったのだけど、それでも特に躊躇したりした様子は皆無。技術があればあんな風に歩けるのか。ぼくはクランポン履いていてもかなり苦労したのだけど。

確かその前後で、マントル姿勢のときにクランポンの爪を引っ掛けてパンツの膝の辺りを思いっ切り裂いてしまった。
Pa090072
歩いているとき裾に引っ掛けたりしても穴開けるほどにはならなかったのだけど、不覚。

そこから先、最後の標高差200mほどは鎖場の連続で大変。上に登るというより際どいトラバースが多い。そこまでは最近やっているジムでのボルダリング技術がまあ生かせたが、最後はそれどころでなく、ひたすら鎖にしがみついて進んだ。

最後の最後、標高差50mほどは岩場。クランポン装着だと足を捻ったりが多くてきついが、まあ良いトレーニングにはなった。

10:27、ようやく山頂に到着。小屋からのコースタイム3:30に対して3:08。流石にクランポン履いての歩行は苦手だし、状況が状況だけにペースは上がらなかった。

それにしても、前回のガスで視界ゼロの鬱憤を完全に晴らしてくれる、完璧な快晴。最高。立山方面。
Pa090062

ダイレクトルンゼ。やはり視界があればかなり快適に滑れそうだな。
Pa090066

五竜から白馬、手前に八ツ峰。
Pa090068

山頂にはどこから来たのか分からないけど、沢山人が居た。20人くらいは会ったような。冬山装備はぼくだけで、みんな普通の登山靴ばかり。どのルートにしても雪は残っているものと思うのだけど、大丈夫なのかな。

山頂でしばらく休憩。景色を楽しみながら、ゼリー飲料とカロリーメイト的なものでまた食事。

10:48、下山開始。下り始めてすぐのところで雷鳥を見掛けた。
Pa090069

前剱との分岐の辺りから、早月尾根全景。これ下りるのか、、。
Pa090070

登っているとき、2600mより上ではピッケル持った人が一人後ろに来ていたのだけど、山頂には来なかった。その方は最後の鎖場の連続の手前、2800m地点で登頂を断念、飽きずに景色を眺めていた。もう還暦過ぎだそうだが、昔は剱尾根以外のその辺のルートは大体登ったとか。けど登ったのは登ったがどういうところだか全く覚えていないので、今はインターネットで色々見れるけど、自分の目で見に来たとのこと。

前日の夕方にテント泊の人が山頂往復したこともそのおじさんから聞いた。おじさんもテント泊だったみたい。還暦過ぎてテント担いで小屋まで上がるのだけでもすごいな。

GWにスキーで剱岳に登って滑ったとか話したら、お医者さんですごい人をインターネットで見掛けた、とか。山スキーやらない人のアンテナにも引っ掛かるとは流石YASUHIROさん。早月尾根をスキーで登ってダイレクトルンゼ滑ってから剱沢を登り返して、立山川を滑り降りる周回コース(剣岳 ダイレクトルンゼ)とか、今回早月尾根登ってみて、やっぱりあり得ないと思った。

そんな話をそこで11:30-11:50まで20分くらいの間していた。つか、時間に余裕も無いし先を急ぎたかったところなんだけど。

その後の下り、小屋より上で5人くらいとスライドしたが、全員クランポン無し。利かないキックステップで微妙なホールド作って四つん這いになって苦労している人も。あれ、登るのはいいけど下りられたんだろうか。ぼくと同じクランポンにアックス装備は2800mのところで話したおじさんのみだった。

もう昼なのでハードシェルを着込んでいるとベンチレーション全開でも暑い。けどペースも上がらずそれほど汗も出ないし落ち着ける場所も無いので、2600m地点までそのまま。12:40。ジャケット脱いで、アイスアックスも仕舞って両方ポールに切り替え。あ、下りはポールは両方しまってアイスアックス1本にしておいてあった。さらに、ここでも栄養補給。長丁場なのでゼリー飲料とカロリーメイト的なもの3袋づつ持って来ていた。

雪がほぼ無くなる2450m地点、13:10辺り、クランポンを外す。やっぱり下りはクランポン無しではきつかった。登りで先行していた夫婦、午前中のカリカリ状態でよく下れたな。

早月小屋では止まらず、そのまま通過。13:50。コースタイム2:30のところ、途中20分のお喋りを抜いたとして、2:42。膝が痛くて下りのペースが上がらない。ついでに、クライミング始めてからなのでその影響だと思われるのだが、両足親指の一番使うところに魚の目が出来ていて、それも痛い。

前日も感じたが、下りを効率よくこなすには技術が必要だな。技術が無いと小さくスタンスを刻めず無理矢理体を下ろしたりして、更に膝を痛めるし体力も消耗してしまう。おまけに滑って転んだり。下りでは5-6回派手に転んだ。ポールが下敷きになって1本完全に曲げてしまった。越後駒で失くしたのの片割れの古い方だったのが不幸中の幸い。

とはいえ自力で下りないと帰れないので、泣きそうになりながら足を進めるしかない。たまにペースを上げ易い緩い下りになるが、そういうところでももはや心拍数が上がるような速度は出せない。それ以外の殆どのところは真下に落ちるような急な斜面なので、尻を付いてズリズリと不格好に下りたり。登りの方がよっぽど楽だった。

小屋と登山口の真ん中くらいだったか、登山道脇に人糞があった。ティッシュもそのまま、つかティッシュがひらひらしていて気付いた。せめてその辺の木切れで崖の下に投げるとかすればいいのに。

登って来る人5-6人とすれ違った。みんなテント泊かな。小屋はもう閉める準備をしていた。下る人も5-6人追い抜いたが、彼らは日のあるうちに帰れたのだろうか。

ぼちぼち陽も弱くなり始めて来た16:55、ようやく登山口に戻った。
Pa090073
登り始めは暗くて見えなかった「試練と憧れ」の石碑。本当に試練だったわ。憧れの方は、チンネとかニードルとか言われても分からないくらいで、大したことはないのだけど。岩登りとかあまり興味無いからなあ。とはいえもう少し勉強せねば。

早月小屋から馬場島まではコースタイム3:50に対して3:05。意外なことにコースタイムより早いもの、やはり体感通り登り(3:23)と大して変わらない時間が掛かってしまった。下りで時間稼げないのは辛いな。そして登る楽しさは味わえた上に、下りも楽が出来る山スキー(あるいは山ボード)は素晴らしいなあと改めて思ったのだった。

ヤマレコにGPSログを登録。

汗だくで気持ち悪いのですぐにでもお風呂に入りたかったのだが、すぐ近くには無い。カーナビで調べても、そもそも少し離れたところにもろくに温泉などが無いみたいで、意外。つか、予め下調べしておくべきだった。

というわけでその場でナビで適当に調べて、アルプスの湯へ。ひなびた温泉で思い出に浸りながらゆっくり、という感じでは全くなかったが、広くて寝湯とかジャグジーとか色々あって、リフレッシュは出来た。

他にクラシックな温泉としては大岩湯神子温泉というのが近くにあるみたい。ここは旅館のようで、日帰り入浴やっているのかは調べ切れなかった。結局500円で22時までと結構遅くまで日帰り入浴やっているみたい。けどサイト見る限り、ここもぼくの好きな類の温泉情緒は無さそうではある。

あと比較的最近出来たらしい大岩不動の湯。ここはなんか狭そう。

…と調べたらぼちぼちあるな。他にも、つるぎ恋月はサイトには日帰り入浴の料金や時間が載っていないというかぼくは見付けられないのだが、調べると600円で16時までと登山などの帰りには使い難い感じ。それから、みのわ温泉ファミリーハウスというのが18時以降430円とお得で21時までやっている。今度行くとしたらここかな。

翌日、膝は特に痛くないので関節を痛めたとかでなく疲労の蓄積による急性のものだったみたい。それより腿が結構筋肉痛になっていた。

|

« 【無雪期登山】高妻山 2011/10/08 | トップページ | 【無雪期登山】宮之浦岳 2011/11/01 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3241/52960689

この記事へのトラックバック一覧です: 【無雪期登山】剱岳 2011/10/09:

« 【無雪期登山】高妻山 2011/10/08 | トップページ | 【無雪期登山】宮之浦岳 2011/11/01 »