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2012/03/24

【雪山記録】大戸沢岳 2012/03/22

前々日の博士山と違い、こちらは期待通り。会津駒より滑りは上、という評判はその通りで、上部のオープンスロープは最高だった。これで雪さえ良ければ…

前日結構な量の降雪が有り、他方気温が高く風も吹き荒れていて、深くて重い、山ならではの雪だった。けど、それなりに新雪が楽しめるかと思ってVector Glide Geniusで行ったのだけど、ロッカースキーはやはり最高で、以前2度ほどこういうときにオーソドックスなキャンバー板で転倒しまくったのとは違い、何とか転ばずに滑り降りられた。

檜枝岐スキー場のトイレ(センターハウス横、駐車場と道路を挟んで向かい)は24時間開いている。しかもシャワートイレ。以前会津駒や三ツ岩岳滑ったときは高畑スキー場の駐車場で寝ていたけど、こちらの方が快適かな。

前夜、予報通り晴れて星が見えているものの、風が激しい。年始に安達太良近くというかエビスサーキットのところで車中泊したときほどではないものの、たまに車が揺れる程度ではある。

翌日は午後から天気が崩れる予報だったこともあり、早朝発のつもりで22時前に寝たのだけど、パンツのポケットに入れっぱなしだったiPhoneが誤作動して音楽が流れ、1時間ほどで起きてしまい、その後なかなか寝付けず。

けど何とか5時半過ぎに起床。自販機とかは無いのでお湯を沸かしてコーヒー飲んだりしてから移動。6時過ぎ前には檜枝岐スキー場の圧雪車が整備をしていた。
P3220022

下大戸沢のスノーシェッド檜枝岐側の雪捨場には2台しか停められないのだけど、既に2台居た… と思ったら1台出て行った。停まっている1台分の登りトレースは無く、前日偵察したときに見た、前日のトレース1本のみ。あの降雪の中よく登ったなあ。麓でも30cmくらい降ったはず。駐車してある車はデポして別のところから登ったとかだろうか。

そういえばそこにはこんな看板が立ててあった。
P3220044
「入山は控え」ろ、とな。言語明瞭意味不明。ご遠慮ください、とか、この手の表現は本当に日本語の悪いところ。

7:02、そんなの関係ねえ、ということで登り始める。前日のトレースをそのまま追った。ガイド本だと一旦下大戸沢の方に行って、太い尾根を登るルート取りみたいだけど、これは細い支尾根を最短ルートで登っていた。

1時間ほど登った8時過ぎ、標高1150mくらいのところでちょうど良く展望が開け三ツ岩岳方面がよく見えてモチベーションが上がる。
P3220024

その辺は雪がふかふかで踝ラッセル。
P3220025

けどその少し上、1200m辺りからはかりかりで、大分前に雪が緩んだときの下りトレースなども残って荒れた斜面だった。
P3220026
出発のときから上空は風が強い雰囲気だったのだけど、雪面に現れている通りこの辺から体に当たるように。この日は珍しく最初から上のシェルジャケットは着たまま歩いていたが、正解だった。

8:40過ぎ、1386m標高点の少し下から三ツ岩岳。
P3220028
沢はデブリも落ちておらずきれいに見える。だけどこの辺の沢は結構雪崩事故とか起こっているからなあ。

その辺で鉄砲を持ったおじいさんに会った。下大戸沢のところから登ったわけでなく、南隣の尾根からだそうな。沢を渡るのには作業小屋のところにワイヤーを張ってあるとかいうことだった。北側見たけどからから(獲物は居ない)だから南の方に行くので怖がらないで大丈夫、とのお話。

1386m標高点を過ぎると大戸沢岳がきれいに見えるようになる。
P3220031

8:58、1400mの景色の良いところで休憩。ゼリー飲料とカロリーメイトで栄養補給、水分補給。9:15、登高再開。

その辺りの雪がかりかりで辛かった。Genius用のスキークランポンは無いので、頑張ってエッジで登る。
P3220033
エッジはよく効くのでまだ幸い。写真にある通り、ツボ足トレースと、スノーシューのトレースも見えた。あとついでに、クライミングスキンの効きも悪くは感じないものの、この下の柔らかい雪のときにあった前日のトレースはやたら直登していて、それには全然付いて行けなかった。あの斜度を登るのはすごいな。

9:40過ぎに1553m標高点の辺り。その辺は天上の楽園のよう。
P3220034
テント張るにもよさそうだし、尾根の南側が平坦でそこと尾根筋の間が雪庇状になっていて、雪洞掘るのにもよさそうだった。
Vlcsnap2012032418h39m21s30
帰り、ヘルメットカメラで録った様子。

その辺りでGPS信号をロスト、山頂までログが取れていない。

しばらくかりかりとふかふかのミックスだったが、徐々にふかふかばかりに。オープンで斜度のある斜面になって来たので、1650m辺りの木の陰でピットを掘ってみた。10:40くらいから15分ほど、かな。1mほどで固い層に当たったのでそこまで。シャベルで叩くと5回10回で20cmと50cmのところで破断。
P3220040
ただ、徐々に崩れて行く感じなので、新雪としてはそれほど悪い状態ではなく、いきなり切れることはないだろう判断。登高を続行。

そこから上は概ね脛、ところによりブーツ上のラッセル。重い雪で、きつい。
P3220041
まっさらな雪面に自分のトレースだけが残る快感を励みに進む。トレースの先にあるのが登って来た尾根。

それにしてもBlack Diamond Factorは歩き易い。足首の前後、特に後ろ側の可動域が広いから、クライミングスキンが効くこのときのような雪質のときは思い切り前にストライドさせて楽が出来る。一昨日のScarpa T1とは別格。

11:57、ようやく高いところに到着。ここでGPSが信号拾っていないことに気付く。
P3220043
記憶が確かなら本当のピークは登り切って少し南に行ったところなのであれかな、と思った(そしてその後GPS再起動したらちゃんと電波拾ってその通りだった)が、わざわざ行く気にはならない。写真ではぼやけているが、ここまで登ると燧ヶ岳の2つのピークがかっこよく見える。

山頂は風は強いけど意外と暖かい。それもそのはず、気温は+2度ほどもあった。クライミングスキン、Geckoは平標山のときは剥がれたりしたけど、今回はしつこく貼り付けたからか剥がれたり雪が入ったりはしなかった。やはり春の雪には向いているかも。

12:18、滑降開始。最初の緩い斜面を過ぎたところで登って来る人が1人見えた。さらにその後1650mまでで2人で計3人。この日は天気悪くなる予報だというのに、出るのも登るのも早くないのね。というか、ぼくもたいがい遅かったわけだけど、よく追い付かれなかったな。独り占め(猟師さんを除く)は出来なかったけど、一番に登って滑ることなんて今まで無かったような気がするので、まあいいや。

斜面は最高なのだけど、雪が思った以上に重くて思うように滑れない。板の性能のおかげでどうにか降りられた感じ。というわけで上部核心部のヘルメットカメラ動画。

一本北の尾根が気になってしょうがない。そちらを沢まで滑って、すぐに登った尾根に移ってトラバースで登ったルートに戻る、というのも確かパウダーガイド誌で紹介されていたけど、確かに滑りがより多く楽しめそうで魅力的。

1550m辺りから下は登ったとき同様にかりかり。北斜面は雪が溜まっているかもと少し逸れてみたが、無駄だった。

さらに、雪が緩めば快適に滑れるかな、と思いきや、1350m辺りから下の樹林帯は猛烈なストップスノー。妖怪板掴みって縦だけじゃなくて横にも作用するのね。まともに板を回せない。ツリーに激突するのは嫌なので仕方なく斜滑降主体で高度を落として行く。

最後、多分スノーシェッドの北側に停めた車があってそこからのものと思われるトレースに付いて行きそうになりつつ、12:47、駐車場所に帰着。5時間で登って30分で降りる。スキー登山は効率的だ。まあ結局全編通して完全に修行系ではあったけど。

というわけでログ。上述の通り、登りの途中で飛んでいるがルートは下りとほぼ同じ。

片付け終えても13時過ぎで、開いているお店があれば昼ごはん食べられるだろうから、買ってあった菓子パンはパスして檜枝岐方面へ。以前バイクツーリングで来たときに使ったところは冬季休業だったけど、裁ち蕎麦出していて開いているところが無事見付かり、「はっとう」という蕎麦餅とのセットを堪能。

お店を出た14時前には雪が舞って来た。やっぱりぼくより後から山頂を目指した人たちは下山前に天気悪くなってしまったのではないかな。

その後入浴は燧の湯へ。風雪が強くなって来たが、ここなら雪見風呂って感じで楽しめる。途中一人だけの時間帯もあり、ゆっくり出来た。といっても腰掛け台などが無くて、浴槽に入ると肩まで浸かることになり、あまり快適ではないのだけど。いくらいいお湯でもその辺がなっていないとなあ。

翌日は三ツ岩岳も登ろうかと思っていたのだけど、天気が悪いようなので諦めて帰宅。有給消化期間の前哨戦としてはまずまずの旅であった。

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コメント

あの山頂付近の無立木のオープンバーンは素晴らしいですね。
ここ三シーズンばかり会津方面から遠ざかってるので、そろそろとは思ってるのですがこう天候が安定しないので躊躇してます。

また今週末も芳しくないようですね~・・・。

投稿: EVA父さん | 2012/03/25 09:25

>EVA父さん、
斜面のスケール感といい、晴れているときの展望といい、一級品でした。何度行ってもよさそうですね。というか、平日にコンディション見て狙える優雅なご身分、、、というわけではないんでしたっけ。当たり間違い無しの日に一日くらいさぼって出掛けてもいいような。

ぼくは5月前半まで自由の身になったので、滑り倒しまくる予定です。とりあえず今週平日は越後駒と浅草岳を狙っております。

投稿: kj the ルサンチMAN | 2012/03/25 13:08

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