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2012/03/28

【雪山記録】越後駒ヶ岳 2012/03/27

小屋泊で当たったとかいう話をたまに見掛ける気もするけど、日帰りで新雪を滑るのは非常にレアな山で、見事に山頂からパウダー滑走出来た。このお山は山スキー始めて以来毎年の4年連続4回目にして最高というか別格の雪。大体いつも洗濯板状態だからなあ。

ついでに(と言ったら失礼だが…)Jazzy Sport Expeditions Alpine Clubの人たちと登ったのだけど、ラッセルパートナーを期待したのだけど結局ほぼ全編ぼくが引っ張ることに。下りでミソがついてぼくの判断ミスから迷惑掛けることになったものの、プラマイゼロかな、と。まあ何にせよ仲間と一緒の山行は楽しい。最高の一日だった。

数日前から晴れの予報だったのでこの日は前週末に奥只見シルバーラインが開通してアクセス出来るようになった石抱橋からの越後駒にいずれにせよ行く予定だった。そして前日の望外の降雪。

前夜いつもの道の駅ゆのたにで明日の準備などしていると、かぐらの状況を尋ねるJazzy Sportタロウさんからのメール。去年ゴールデンウィーク明けの東北ボランティアで一緒だったARC'TERYXの弾蔵さん、ゴリくんと一緒に滑る予定とのこと。マサヤくんは先週末八幡平周辺を満喫したしそのとき使った板がまだ届いていないから不参加だそうな。で、かぐらは朝一中尾根以外多分残ってなくて楽しくなさそう、と返し、それより越後駒登らない、と誘ったところ、乗って来た。というわけで珍しく4人パーティー。ゴリくんはボードで登りはスノーシュー、弾蔵さんはボードが多いようだけど今回はスキー、Vector Glide Shift。タロウさんもいつも通りShift。

ということもあり、それなりに降ってラッセルも予想されたし雪質も難しそうなので、ぼくもVector Glide Geniusで行くことに。あわよくばパウダーが保存されているかな、という期待もかすかに。降らなければテレマークで行って、アルペンスキー(3年前2年前)、(スプリット)スノーボード(去年)、そしてテレマークスキー、と3種目での登頂達成を目指したかったところだったのだけど、まあ今回も出来なかったオツルミズ沢源頭部滑降同様、次回以降の残課題ということで。

JSEACの人たちは深夜移動だったので、朝一番、6時のオープンと同時にシルバーラインに入るのは諦めて7時を目処に。ぼくは予定通り5時過ぎには起きていたのだけど。そして朝、道の駅で準備していたら、まあその準備もちょっと遅れ気味だったのだが、タロウさんがブーツを持って来ていないことが発覚。けどぼくのゲレンデ用ブーツがサイズ大きめだけど何とか履けそう、ということでお貸しすることに。タロウさんは普段からウォークモードの無いブーツを使っているので問題無し。ついでに貸したブーツはぼくも初回越後駒登るのに使った由緒正しいもの。ソール長調節とかでさらに遅れ。

というわけで石抱橋出発は大分遅くなり、7:55。先行車が2台、それぞれソロ。
P3270002
片方はスノーシューでその辺を散策するみたい。もう片方はぼくら同様越後駒方面へ。
P3270001
やたら細くて短い板だったのだけど、後で会ったとき見たら革靴に3ピンテレマークだった。

なおシルバーラインから入るところで、除雪のため通行止め、と一応規制されている。パイロン動かして石抱橋まで入れるけど、まあマナーは守って。

先行者のトレースは妙に潜っているし太さも合わないのでラッセルし直し気味。まあ完全にトレースが無いのに比べて大分楽だけど。

出発して300mほど行ったところで、先行トレースはぼくが2回目に来たときに下りで使って板を外してしょっぱい思いをした川沿いの崖ルートへ行っていた。なのでここはトレースを引き直して林道に這い上がる。という辺りから山頂方面。
P3270003

それにしても雪はかなり多い。林道も道形が分からない感じ。道行山への尾根もやたら丸かった。今のところクラックも入っていないが、3月に来るのはそういえば初めてか。

朝一はかなり軽い感じの雪だったけど、歩くうちにいつもの重い雪に。スキーブレーキとビンディングヒールピースの間に溜まって、天然のクライミングサポートが生成される。

柳沢出合に9:05。10分少々休憩。

そこからの尾根取り付きは先行トレースに従って1本北から。ここはタロウさんに先行をお願いした。やはり前でファットスキーで歩いてもらうと楽だわ。タロウさんは流石の体力をこのときは見せていた。このときは、というのは後でやはりサイズも合っていない慣れないブーツによる靴擦れのためペースダウンしていたので。小倉山辺りの一部などで弾蔵さんが先頭に立ったのを除き、後半はぼく、弾蔵さん、タロウさん、ゴリくん、というフォーメーションが固定。

道行山南東尾根の本流に合流してしばらくしてようやく先行者の姿が捉えられた。けどなかなか追い付かない。速い。結局小倉山の先の樹林帯で写真撮影などされているところでようやく追い付いたのだけど、待ってもなかなか来ない、とか嫌味を言われたが、いやあなたが速過ぎるんだろう、という。その後ぼくらが先に出発したのだけど、少し後ろに居たと思ったらいきなり左前方から出て来た。あまりの遅さに業を煮やして別のルートからぶっこ抜かれたのだった。その後ぼくも去年下りた白沢を滑り下りて行った。もっと南寄りからダイレクトに沢に下りるラインに見事なトラックを刻んでいた。登りも凄かったけど、3ピン革靴細板であそこまで滑れるものなのか。…と只者じゃないと思っていたら、ブログをチェックして勉強させて頂いている方だった→sakeyamaの道楽日記 ちょっとご挨拶 越後駒ヶ岳

…と話が飛んだが、道行山は10:38に通過。クライミングスキンのまま下ったところの樹林帯で休憩。10:45から20分ほど。
P3270008
山頂方面は風が強いのか雪煙が上がっている。その辺でもぼちぼち風が当たって来たので、出発時はインナーだけだったけど、シェルジャケットを着込む。

もう一つ、11:45頃、小倉山を巻いた後辺りからの山頂。
P3270009
この先でようやくトレースの先に写っているsakeyamaさんに接触、かな。あるいは再度抜かれた後かも。

12:29、百草の池でまた20分ほど休憩。その辺の雪はまだ結構軽い。握っても固まらない、水分の少ない状態。これは期待出来るかも。sakeyamaさんもその先の白沢がよく見えるところで休憩していた。すれ違うとき、(本当に今から)山頂まで行くの、18時でゲート閉まるの知ってる?、と注意された。知っていたけど結局守れませんでした、、。

休憩中他のメンバーから、まだ遠いよね、とか弱気な声が出ていた。目の前の急登登り切れば後は惰性で行ける、ここまで来て山頂踏まないでどうするの、とか鼓舞。実際にそんな感じだったとのタロウさんのコメントを後で頂いた。

それにしても、徐々に近づく越後駒の勇姿と広がる展望は疲れを忘れさせてくれる。確かこの辺から燧ヶ岳の特徴的な山頂も見え始める。

とはいえ、百草の池の上の脛ラッセル、駒の小屋の下は軽く膝まであり、やはり辛い。ここは切れ落ちた斜面なので、出来るだけ落ちても大丈夫そうなところでジグを切る神経を使う登り。後続はジグ2つ分くらい下なので自分で切り開くしかない。

けど百草の池上では間が開き気味だったけど、小屋下では後ろ二人も詰めて来た。流石に帳尻を合わせて来る。と思いきや、小屋では休まずにそのまま山頂へ向かったのだけど、後ろを振り返ったらゴリくんは小屋でストップしてしまっていた。んー、だったら途中から板背負ってあげるとかすればよかったな。百草の池から上はたまに強風が吹いて歩くの止めて耐風姿勢を取る感じだった。ボード背負った状態だとかなり辛かっただろう。それにしてもここまで板担いでスノーシューで歩くのはすごい体力とガッツ。

14:30、山頂に到着。完全にタイムオーバー、今までで一番遅い。まあ出発が遅れたのが一番のミス。
P3270013
それにしてもここまで来ると開ける南側の展望が素晴らしい。間近に見える八海山、遠くに巻機山からその先多分谷川周辺。上の写真以外は指が写り込んでしまった。別にヘルメットカメラ動画を上げる予定。

クライミングスキン、Geckoはテールに雪が入っていた。前回大戸沢岳のとき同様かっちり圧着したのだけど。軽い雪に弱いのかな。

14:45、滑降開始。山頂直下、風の影響もそれほどなく、それなりにウインドパックされており深くはないものの軽くて上質な雪、これはパウダーと言っていいでしょう。最高。山頂直下、そして百草の池の上の大斜面に4本だけのトラック。
P3270017
タロウさんがかっこよく映り込み。

14:59、百草の池まで一気に滑って、じゃあどこ下りる、と相談。道行山へ登り返すのは何となく選択肢に無い。白沢のsakeyamaさんのトラックを追うのが無難、ぼくも去年滑って様子分かってるし。ぼくは去年登った1400mから東に派生する尾根の北側が気になったのでそこを推した。冒険好きのタロウさんが乗ったのでそちらへ。けど失敗だった。そもそも時間的に考えて安全策を取らなければならなかったわけだが、、。雪面は固くモナカ状だったし(2ピッチ目で見事に転倒を喫した。とはいえ尾根寄りはクラスト具合も緩かったようで、ゴリくんはそちらを上手く選んで華麗に滑っていた)、下部は意外とアップダウンのある細い沢。結論として、この斜面は道行山へ登り返すなら有りだろうけど、白沢へ下りるなら無し。また一つ勉強になってこの山域のことが分かったわけだが、同行の皆さんを付き合わせてしまったのは申し訳ない限り。頑張って先頭で下りラッセルしたけど、あまり意味無かったかな。特にボードのゴリくん、本当にすみませんでした。

というわけでヘルメットカメラで撮っていた動画を適当に。

去年白沢から尾根に取り付いた標高950m辺りで想定通り先行者、sakeyamaさんのトレースと合流した辺りで一旦休憩。下りの途中でGPSの電池が切れて肝心のハマったところのログは取れておらず、ここで電池交換。15時半頃。15:44、再開。ゴリくんにここからはスノーシューの方がいいよ、と言ったのだけど、結局その後弾蔵さんの指示でワンフットボードにしたらしい。その方が早かったとか。ゴリくん、重ね重ねすみません、、。

sakeyamaさんはここからクライミングスキン貼って行ったみたい。そのトレースを使わせてもらって、去年同様クライミングスキン無しで歩く。この林道歩きが例年一番汗をかく。頑張らないと帰り着けないわけで、頑張るしかない。

16:48、柳沢出合で再度15分ほど休憩、リグループ。

階段登高での登りに飽きて、いい加減雪面もパリパリに固いしツボ足でも大丈夫かな、と思ってちょっとした登りで板を外したら腿まで埋まった。諦めてその後も都度都度横になって登る。本当にしんどい。

行きにsakeyamaさんのトレースを外した崖に帰りは行ってみた。やはり崖。今回は雪があって板は外さずに済んだけど。体力があれば林道を辿るのがやはり確実。

17:55、石抱橋に到着。上記の通り飛んでいるけどログをヤマレコに登録。

18時でシルバーラインは閉鎖。持っていたスキー場ガイド本で奥只見丸山スキー場の電話番号は分かったのでとりあえずそこに掛けてシルバーラインの事務所の電話番号をお聞きし、事務所に18時に遅れる旨伝える。飛ばして下りたら黄色いパトランプを付けた最終チェックの車に追い付いて18時半頃シルバーラインを出れたのだけど、多分途中路面のギャップに激しく飛ばされたときにフロントガラスにヒビが入った。
P3280022
ギャップでヒビが入るなんてあり得ず何らかの飛来物では、とディーラーで訊いたら言われたが、それ以外心当たりは無いんだよな。まあ何にせよ高い代償になったが、そのくらいで済んでよかったと思うしか。無事に下山出来たのだし。

温泉、タロウさんとは前に行った五十沢温泉ゆもとかんに行こうかと思ったが、弾蔵さんと話したら六日町行くのは遠い、近場で済ませたいとのこと。なので道沿いにある温泉を幾つか見たが、入れるところは無かった。むしろ下りずに大湯温泉へ上がるべきだったのか。というわけでやはり六日町へ向かうことへ。

二日連続の五十沢温泉ゆもとかん、前日書き忘れたが、この冬始めのころに殆ど水風呂だった小露天はちゃんと温かい、というか大露天よりも湯温は高い。

ここでもゴリくん、タロウさんのナビゲーションミスから内風呂に行ってしまい名物の露天風呂を楽しめず、残念だった(弾蔵さんとタロウさんは入り直しに来たのだけど、ゴリくんは髪が長くて乾かすのが面倒とのことで)。

20時半前、夕食は高速に乗ってからという皆さんと別れる。丸一日、おつかれさまでした。

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コメント

いやぁ~流石ですね!
前夜の呟き、『道の駅ゆのたに』となってましたので、もしやと思っておりました。

父さんの選択肢で越後駒もあったのですが、へなちょこ父さんのラッセルでは山頂まで到底届かないと思い踏みとどまりました。

まだまだシーズン半ば、これからもお互い気をつけて楽しみましょう。

お疲れ様でした!

投稿: EVA父さん | 2012/03/28 20:20

まじでTHE DAYだね。行きたかったわ〜。

投稿: MF | 2012/04/01 12:45

>EVA父さん、
この日登られるのであればお誘いすればよかったですね。sakeyamaさんのトレースもあり、とはいえぼくは単独ラッセルでも何とかするつもりではありましたが、山頂は踏めるコンディションでした。結果的にゲートクローズに間に合わなかったけど、安全策を取れば大丈夫だったはずなわけで。
越後のお山もこれからがシーズンですし、お互いぼちぼちやりましょう。

>マサヤくん、
ご一緒出来なくて残念です。
マサヤくんが同行していれば、タロウさんのブーツ忘れを防いでくれただろうし、ラッセルも楽だっただろうし、山頂付近で登り返してもっと楽しめたかも。
またの機会によろしくです。

投稿: kj the ルサンチMAN | 2012/04/01 16:12

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