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2012/04/11

【雪山記録】羊蹄山 2012/04/10

墓地の沢コースから外輪に登って登頂、少し下からお釜に滑り込み、外輪に登り返してから大斜面を滑降、と漫喫。

けど滑りは、テレマークで行ったのだけど、上部の雪は難しくて全く手に負えなかった。テレマークはやはりまだまだだな。山の色んな雪に対応出来るスキルが無いことを痛感。

先行の車は1台、中高年の夫婦らしき二人組。ぼくが出発するときにもう1台、おじさんのソロが来た。夏道のある自然公園から登った人は多分おらず、この日真狩側からはぼくを含めた4人だったみたい。

8:11、登高開始。前日以前の滑降トラックが沢山。適当なのを選んで登って行く。

9:04、杉林を抜けた標高600m辺りでスタートからしばらくは見えなかった羊蹄山がきれいに見えるように。
P4100005
雪煙が上がっているのが見える。流石に上部は風があるのか。このときは快晴だが、朝一は曇って山頂は見えなかった。

その後しばらく傾斜の緩い疎林を行く。その辺りで先行二人組のトレースが明瞭になった。雪が緩んで来たからか。ありがたく使わせてもらう。それにしても15分くらい前に出たはずなのだが全く見えない。結構な年に見えたが、健脚だな。徐々に斜度が増して来るが、斜面を豪快に使って大きくジグを切っていた。

そしてやっと50mくらい上に見えた、と思ったら滑走準備していた。1200m地点、ぼくは10:25に到着。お話したら、上に登ってもストップスノーで楽しめないだろうしここから滑る、とのこと。確かに、雪は明らかに良くない。土曜日にこの辺りも降ったそうで、そのときも登って少し上の1400mからパウダーを楽しんだそうな。羨ましい。

ぼくもそこで休憩。こんな感じのところ。このときは晴れて暖かく気温も+10度とかあった。
P4100008
水分と栄養補給。最近妙に省エネになったのか、このときゼリー飲料を半分、もう少し上でもう半分取っただけで、固形物は取らずに行動していた。まあ食事取るタイミングが無かったというのもあるけど。

10:51再開。先もまだ長く標高差で600m以上あるので、少し長めに休んだ。後続はまだ来ない。

そこから上は無木立というか、たまに潅木がある感じ。
P4100010
11:03、それほど登らない1350mのところで雪面が固いところが出て来たのでスキークランポンを装着することに。テレマークアタッチメントに交換してなかったので、ここで作業したため時間が掛かってしまった。ついでにバラクラバも装着。

そういえばここまではネックゲイター付きキャップにマスクという出で立ち。頬と鼻が八甲田での凍傷で皮膚が剥けており、日焼け止めを塗れないというか塗りたくないのだけど、晴れで日が出ているので日焼け対策は必要、ということで病院でもらったマスクをそのままして来た。けど流石にマスクは呼吸しにくくて、下半分をまくり上げて使っていた。そういう意味ではバラクラバも呼吸がし難くなり運動のパフォーマンスは明らかに落ちるな、とその後感じた。

11:18再開。10cmくらいの新雪、というほど新しくもないウインドスラブっぽい層の下にかなり固い雪。表層がたまに崩れるので、出来るだけスキークランポンの刃を叩き込むようにしたり、慎重に進むのでそこから先はかなり時間が掛かった。

下を見ると斜面の高度感がかなり出て来て怖いこともあり。
P4100011
11:53、1550mくらいから墓地の沢を下に望む。この頃は大分曇って来てしまっていた。

そして上を見ても、大分前から近くに見えている外輪稜線はなかなか近付かない。

GPSの電池切れでログが飛んでいるけど、外輪1850mには13:02辺りに到着。500mの標高差に2時間も掛かったのか。それほど難しい斜面でないのだから1時間くらいで登りたいところだ。

そして天気はさらに悪くなり、完全に曇り。風も強い。ガイド本ではそこからアイゼンピッケルの世界みたいに書かれているので、それに従ったが、これは失敗だったように思う。少し下を上手くトラバースすればスキークランポンがあれば山頂までスキーのまま進めたのではないか。

13:28、クライミングスキンを剥がし滑走準備をしたスキーをバックパックに付け、片手アイスアックス、もう片手はウィペット改で歩き始める。

そしてすぐに薄い雪を踏み抜いた。
P4100012
この辺は岩稜帯のようだが、岩と岩の間に20cmくらいの厚さで雪というか氷が張っており、ツボ足だと容易に抜けてしまう。不意にやられたので最初の2回ほどでクランポンの爪でパンツに穴を開けてしまった。
P4100017
右内腿に2箇所。後で入浴時に見たら皮膚も切れてはいないけど擦り傷状になっていた。

その後は注意して進むが、雪面がそんなだし、時折強風も吹き耐風姿勢でやり過ごしたりで、ペースは上がらない。

何度か小ピークに立ちながら進むのだが、比羅夫側から少なくとも3人、ボーダー2人組と思われるのと、スキーヤー1人が見えた。ぼくより少し先にお釜に降りていたのがその3人で、ひょっとしたら他にも外輪まで来た人は居たかも。

13:58、標柱があるのでそれと分かる山頂がようやく見えた。
P4100013
中央右だけど、他のピークとそれほど変わりは無く、萎える。けどここまで来たら意地で先に進む。

14:20、山頂を通過。曇っていて景色は全く見えないのでスルー。気温は-8度。このときは曇って寒くなっていたみたい。お釜に下りたときと外輪に登り返したときは-5度。

山頂からさらに1/4周回った北東側からは稜線から雪が繋がっていてすんなり滑り降りられる。あと比羅夫側。けどそんなところまで行く気にはならず、1892.7三角点の南側が稜線から少し降りれば滑れそうなので、そこへ移動。

14:26、ドロップポイントへ。結構急なところで慎重に準備して、14:38、お釜へドロップ。すぐに登り返すこともありブーツのバックルちゃんと締めなかったところに硬い雪面で、2回ほど転んだ。とはいえこのときの雪はさらさらで、後に比べるとまだ滑り易かった。全てテレマークターンで下まで行けたし。

14:40、標高差150mほど滑ってお釜の底。といっても完全な底でなく、登り返し易いところ。

お釜から、真ん中に滑った斜面、右に山頂と左に三角点ピーク。
Vlcsnap2012041112h20m07s145

比羅夫側へ登り返している3人。
Vlcsnap2012041112h14m54s4

ぼくが登り返す斜面。
Vlcsnap2012041112h16m47s16

14:51、再度バックパックにスキー板を付け、ブーツクランポンを履いて、登り返し開始。上から見たときは岩が中心だと思ったのだけど、登り返したところは這松と潅木の林が中心みたいだった。というわけでここもたまに踏み抜くし、急斜面だと足場が崩れまくって効率が悪い。アイスアックスとウィペット改でダブルアックス状態に出来たのはよかった。あとは枝を掴んで体を引き上げる。

15:34、外輪へ到着。GPSだと微妙にずれているけど、登って来たときと同じところに狙い通り出た。お腹も空いていたけど、まだ風もあって休める感じではないので、滑降準備だけ。休憩は樹林まで下りてから取ればいいか、と。

この頃は天気は再度回復基調。北東側のお釜への斜面。そこから右へ、三角点ピークと山頂。
Vlcsnap2012041113h13m25s218

15:46、滑走開始。
Vlcsnap2012041113h16m26s53
墓地の沢に向けて真っ直ぐ下りる良い斜面。

なのだけど、登ったとき感じた最近の降雪がパックされた表層がたまに剥がれていたり、がたがたで非常に滑り難い。
Vlcsnap2012041113h20m56s149
1ピッチ下りて上を見たところ。

折角テレマークで来たんだし、とテレマークターンを試みるが2回ほど転んだところで心が折れて、アルペンターンで高度を落として行く。結局下までで10回くらい転んだような。35度ほどの斜度で、凍っているわけではないから、転んでも滑落しないのが幸い、というかそれを見越してテレマークで挑んだのだけど、負けた次第。折角のきれいに落ちる大斜面なのに、もったいなかった。

登って来た樹林帯上部もよさそうだったけど、折角なので墓地の沢に滑り込んでみた。
Vlcsnap2012041114h11m46s70
雪は相変わらず悪く、一度緩んだのが再度クラストした、まあいわゆるモナカで、やっぱりテレマークターンは出来ないのでアルペンターンだが、それでも転ぶ。

転んだ跡。
Vlcsnap2012041114h18m56s89
内脚がモナカに持って行かれたみたい。

例によって地形図チェックせずノリで滑っておりどこまで下りられるのか分からなかったので、この辺で適当に右にトラバース。
Vlcsnap2012041114h21m39s105
標高1100m辺り。完全に勘で行ったが、後で地形図見ても妥当だったかな。まあこういう条件のいいときに練習して勘を磨くのも重要ということで。

上で見えている沢ともう一つ支沢を越えて、登りで使った台地状へ。そこからは雪も緩んでおり快適な疎林だし緩斜面だし、ようやくテレマークターンが楽しめた。まあすぐに樹間が狭くなり、精度の低いテレマークターンだと木にぶつかりそうなので、アルペンターンで逃げることになるのだけど。

途中で休憩するより車に戻ってしまった方がいいように思えたので結局一気に滑り降り、16:16駐車場所に帰着。
Vlcsnap2012041114h31m23s254

片付け中、羊蹄山はきれいに見えていた。
P4100015
一日ずっとこんなならよかったのに、なんでぼくが上の方に居たときだけあんな曇っていたのだろう。

入浴はまっかり温泉へ。泉質はまずまず。掛け流しということだが、ちゃんとした標示は無い。消毒はしてそう。そして露天風呂からの羊蹄山の眺めは素晴らしい。のだけど、浴槽の作りが悪くてゆっくり出来ない。腰掛けが少ないし周りの岩との配置がいまいちで座りづらいのと、注がれたお湯が対流が悪いのか表面に留まり、浴槽真ん中の腰掛けに座ると上の方だけやたら熱いのと。浴槽入口の階段のところのみ辛うじて快適に半身浴出来るが、羊蹄山見るには腰を捻る必要がある。まあ内湯でゆっくりさせてもらって、羊蹄山が暗闇に沈むまでお湯に浸かっていたのだけど。

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