カテゴリー「system engineering」の30件の記事

2009/10/23

ノンコアvsコンテキスト

昨日に引き続いて、もう一つ最近気になる用語。コア/ノンコア切り分けて後者はパッケージ製品(COTS: Commercial Off-The-Shelf)使って標準化押し付けでいいんじゃね、という言い方で、コアに対してノンコアって言ってるんだけど、ここで言う「コア」という用語の元々の話は、コアビジネス(誰が言い出した・理論化した用語?)⇒コアコンピタンス(ハメル&プラハラード)⇒コアvsコンテキスト(ムーア)という経営学の文脈から来ているはずなので、現代においてここは正しくノンコアでなくコンテキストと言うべき、と。

・コアビジネス:現時点で(正確には過去の或る時点から現時点までの期間において)相対的に大きな利益を上げている事業領域
・コアコンピタンス:利益を上げる源泉となっているもの(事業遂行上の能力capabilityなど)
・コア:利益を上げる源泉となっているものはそもそも他社と差別化されているべきだが、そのような差別化要素となるもの

コアコンピタンス(ハメル&プラハラード)とコア(ムーア)の区別は微妙だが、まあこんなところなのだろう。ムーアのコア概念は動的である点が特徴で、何でそうなっているかというと、企業の競争力を持続するにはどうしたらいいかという問題意識が強いからだと思われる。@ITの用語辞典がよくまとまっていて役に立つ。
コアコンピタンス - @IT情報マネジメント用語事典

ただし、経営や組織にとってコンピタンスが支配的になりすぎた場合、イノベーションを阻害されるコアリジディティ(硬直性)の危険があるという指摘がある。

というところからムーアのコア議論に繋がる。

ついでに、定義からして、或る一定の時点・期間においてはコアコンピタンス=コアであり得る、というのは栗原潔ブログの次のエントリに詳しい。
コアとコア・コンピタンスについてさらに:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:ITmedia オルタナティブ・ブログ

続きを読む "ノンコアvsコンテキスト"

| | コメント (0)

2009/10/22

「超上流」クソワロタ

訪れる人もまばらな弊ブログにおいて1日平均10アクセス近くと、何の間違いかGoogle先生に気に入られたため(その言葉で検索すると無駄に上位にヒットする。実際その検索で来る人が多い)やたら人気のある2年前に書いたFTEについてのエントリー同様、IT業界における仕事の愚痴シリーズ。

上流下流というのは仕事の流れの話で、IT業界だと一般に、業務要件定義や分析・設計とかのシステム開発の初めの方にやる作業を上流工程/フェーズ、コーディングやテストなどの作業を下流工程/フェーズ、と呼ぶ。大体詳細設計辺りが分かれ目かなあ。大枠決めるのが上流、それに従って粛々と作業するのが下流、みたいな。

続きを読む "「超上流」クソワロタ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/27

「高速道路料金の引下げ」の恩恵にトレーラー引いた普通車が中型車扱いのため与れない件

いわゆる1000円乗り放題の施策が明日から始まって、シーズン終わり間近の雪山行に早速活用しようと思うのだが、でも対象車両が普通車以下ということなので、春からのモーターサイクルへの遊び移行に当たって色々悩ましい。というか、悩んでもどうしようもないのだが。

続きを読む "「高速道路料金の引下げ」の恩恵にトレーラー引いた普通車が中型車扱いのため与れない件"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/02/13

SAPジャパンのパートナー選びがださい件について

はてブレベルの小ネタではあるが、100文字では書き切れないので。
SAPジャパンと豆蔵、SOA分野で協業--パッケージと独自開発のSOAによる統合を目指す - 企業情 - ZDNet Japan
↑これを読んで思い出したのが、↓こういう話。
SAPの統合基幹業務ソフトがJ2EE対応に,cFrameworkも動作:ITpro

続きを読む "SAPジャパンのパートナー選びがださい件について"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/11/01

FTE

以下完全に仕事の愚痴。FTEに関する確固たる定義や高度な議論ではないのであしからず。

FTEとはFull Time Equivalent(s)の略。作業工数などの算出のために使う概念あるいは単位。詳しくはWikipedia(英語版。日本語版には記事が無い)や@ITを参照。

続きを読む "FTE"

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007/05/31

SOAフォーラム2007の続き

この前書いた標記の件、製本された紙の資料は配らなかったけど、PDFをネットで配っていて、参加者じゃなくても個人情報登録すれば(日経BPパスポートの会員は一から入力しなくてもいい)落とせるみたい。
SOAフォーラム 2007 講演資料データ ダウンロード・サービス

PDFはPDFで検索容易性など考えると配布してくれるのはありがたいのだが、当日は紙の資料にメモなど取りながら講演聴きたいわけで、サービスレベル低下には変わりないと思う。

なおガートナーの資料は別サイト(このURLは違うかも…)。ここでも別に個人情報登録が要る。うざい。
今回IBMだけは講演資料配っていない。

そのIBMだけど、実はとあるルートから入手して今回の資料見てみたが、そういえば三井倉庫の事例をいまだに使っていた。1年前のSOAフォーラムのIBM(IBCS)セッションでも確か同じ事例を紹介していたのだった。事例の詳細については2005/11のIBM Service Oriented Development Conference - Japanてイベントのこの資料(PDF)に詳しい。1年半も同じネタを使い回すとは、IBMほどの会社が、なんて事例の少ない。まあそんなもんだろうけど。それより、三井倉庫でもどこでもいいから、本当に再利用が出来たのか、出来たとしたらどの程度の数なのか、とかそろそろ定量的な報告を出して欲しいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/05/27

SOAフォーラム2007

金曜やってた日経BP主催のセミナー。なにげに20062006秋に続いて3回連続参加。

総評としては期待外れというかそもそも期待値低いので予測通りというか。
ぼくは午前のセッションだけで帰ったので午後のは分からないけど、タイトルと概要から判断するに、セミナーの売り文句「実装段階を迎えた」に関わらず、相変わらず現実の、特にフルスコープの実装事例はほぼ無いのだろう。
が、客は非常に多くて午前のセッションはほぼ満員だったことから、このトピックに関心が非常に集まっていることは確か。

続きを読む "SOAフォーラム2007"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/02/06

サーバ設定は難しい

最近起こったよくないことの一つに、LinuxマシンのHDDが飛んだ(つか、fsckの途中でCtrl+cしちゃったのが悪いので、むしろ「飛ばした」のだが)、というのがあり、最低限自分のドメインのメールだけでも復旧させようと再インストールと設定をしこしことしていたのだけど、何故か上手く行かずにここ数日ずっとはまっていたのだった。

現象としては、イントラネットではsmtpが通る(telnet hoge 25でアクセス出来る)のに、外からは通らない(ポートチェック【外部からポート開放確認】というのを使って調べた)ため、自ドメイン宛てのメールが配送されない、というもの。外には送れる。ルータはちゃんとポート開けている(し、以前は使えていた)ので、Linuxの設定がおかしいのだとは分かっていたのだけど、どこがおかしいのかさっぱり見当付かなかった。MTA(Postfix)とかxinetdとかの設定を色々見てみたり、/etc/hostsとかの基本設定を見直したり/etc/sysconfig/networkファイルとか/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth*とかをチェックしたり、等々。

で、結局原因は、/etc/sysconfig/networkファイルの「GATEWAY」エントリではeth0につながったルータのアドレスが指定されていたのだけど、他方、何故かrouteコマンドで出て来るデフォルトゲートウェイがeth1のアドレスが指定されていて、hostsファイルとかにはeth0のアドレスを記述していたので矛盾を来たしてこのホスト宛てのインターネットからのパケットが届かなくなっていた、ということらしい。
なので、routeコマンドでデフォルトゲートウェイを入れ替えて無事解決。ついでにnetworkファイルに「GATEWAYDEV」の記述も足したので、再起動後もこの設定が有効になるはず。

-当初のrouteコマンドの結果


Destination Gateway Genmask Flags Metric Ref Use Iface
192.168.0.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 eth0
192.168.11.0 * 255.255.255.0 U 0 0 0 eth1
127.0.0.0 * 255.0.0.0 U 0 0 0 lo
default 192.168.11.1 0.0.0.0 UG 0 0 0 eth1

-ルーティング変更コマンド


route del default gw 192.168.11.1
route add default gw 192.168.0.1

-更新した/etc/sysconfig/networkファイル


NETWORKING=yes
HOSTNAME=hoge.la-gaya-scienza.org
GATEWAY=192.168.0.1
GATEWAYDEV=eth0

なおOSはRed Hat Linux 8。

そもそも大したスキルも無いのにNIC2枚差しでインターネット用(eth0)とイントラネット用(eth1)にしていたのが全ての元凶か。そもそも、その2枚目のNICのドライバが標準では入ってなくて、インストールと設定で一苦労していたりしたのだけど…
ともあれこの1週間くらいの懸案が無事解決したので記念としてメモ。
というわけで実はこの1週間ほどressenti-man@la-gaya-scienza.orgへのメールは送信元に返っちゃっていたはずではあるが、誰も送ってなどいないと思われるので特に問題は無いだろう(サーバ管理者としては失格だなあ)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/10/24

何故SOAか?

散々SOAの悪口を書いてきたので、何でSOAにそんなに粘着するのか書いてみる。
SOAはこれまでのソフトウェアエンジニアリングのいいとこ取りである、言い換えると、これまでソフトウェアエンジニアリングの世界であるべき姿とされてきたことを全てまとめたものである、と認識している。
SOAに粘着することによるぼくのメリットとしては、それにかこつけてソフトウェアエンジニアリングの正道を堂々と説けるところにある。

続きを読む "何故SOAか?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/10/04

SOAのROI

もう一つメモ。さっきのエントリーで参照したBEAの記事からリンクされていた同じくBEAについての記事。

ITmedia エンタープライズ:アジア太平洋地域でビジョンと戦略を語るBEA (2/2)


しかし、バイス氏は、「SOAには忍耐が必要」と話し、SOAに対して安易な幻想を抱くことにクギを刺すことも忘れなかった。

 「SOAは1つの大きなプロジェクトではなく、複数の、しかも比較的小さなプロジェクトを繰り返すことによってROIが達成される。3年のレンジで考えなければならない」(バイス氏)

正しいことを言っているとは思うのだけど、顧客をロックインするためのベンダーの釣り文句にしか聞こえない。
3年というのも楽観的な話で、基幹システムの再構築を3回くらいやらないと投資と釣り合う利益は出ないのではないか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)